平成22年度 発掘調査情報
   
遺跡名 椋ノ木遺跡第9次
所在地 相楽郡精華町大字下狛小字椋ノ木ほか
調査期間

2010/8/20~2011/3/11

調査面積 2,500㎡
調査原因 水処理施設建設
主な遺構 弥生:土坑・溝
古墳:古墳・土坑
平安:掘立柱建物跡
鎌倉:井戸、土坑、耕作溝
主な遺物 弥生:弥生土器
古墳:須恵器・土師器
平安:土師器・須恵器
鎌倉:土師器・須恵器・瓦器
   
 
 
椋ノ木遺跡は、木津川左岸の自然堤防上に位置する縄文時代から中世にかけての複合集落遺跡です。今までの調査によって縄文時代後期の土坑、弥生時代後期の大溝、古墳時代前・中期の竪穴式住居跡、中期の古墳、平安時代末から鎌倉時代の建物跡などのほか、条里制地割に由来する坪境溝や耕作溝群などが検出されています。
 
今回の調査では、平安時代から鎌倉時代の遺構面と、弥生時代から古墳時代の遺構を検出しました。第1遺構面では、平安時代中期の掘立柱建物跡2棟、鎌倉時代のの井戸、土坑、耕作溝などがみつかりました。
 
第2遺構面では、弥生時代の土坑や溝、古墳時代中期末(5C末~6C初頭)の古墳4基や土坑などを検出しました。
これまでに、古墳時代の掘立柱建物跡や竪穴式住居跡が遺跡の南側で検出されており、今回、その北側で6基の古墳が確認できたことにより、古墳時代の集落の北側に墓域が広がっていることがわかりました。