平成22年度 発掘調査情報
   
遺跡名 下馬遺跡・片山遺跡
所在地 相楽郡精華町下狛小字下馬・片山
調査期間

2010/5/25~8/12
2010/11/1~2011/1/28

調査面積 700㎡
800
調査原因 道路建設
主な遺構 縄文:土坑
古墳:自然流路
飛鳥~奈良:自然流路・溝・土坑・井戸平安~鎌倉:掘立柱建物跡・柵列・土坑・柱穴・井戸
中世:掘立柱建物跡・柵列・土坑・溝・木棺墓・柱穴・井戸
近代:溝
主な遺物 縄文:縄文土器
飛鳥~奈良:土師器・須恵器
平安~鎌倉:土師器・須恵器・瓦器・中国製陶磁器
中世:土師器・瓦器・瓦質土器・中国製陶磁器
近代:陶磁器
   
 
 
下馬遺跡と片山遺跡は、南山城盆地を流れる木津川左岸の丘陵裾にあります。これまでの発掘調査で、下馬遺跡は縄文時代晩期~中世、片山遺跡は弥生時代~中世の集落遺跡であることがわかってきました。
 
下馬遺跡では、縄文時代晩期の土坑、古墳時代前期と飛鳥~奈良時代の自然流路、奈良時代~中世の掘立柱建物跡5棟・井戸跡3基、中世の木棺墓を検出しました。
 
片山遺跡では奈良~平安時代の掘立柱建物跡4棟・溝・土坑を検出しました。
 
木津川左岸には、発掘調査では確認されていませんが、古代の官道である山陰・山陽併用道の存在が推測されています。下馬・片山遺跡は、奈良時代の官道沿いに営まれた集落の一つと考えられます。