平成22年度 発掘調査情報
   
遺跡名 下海印寺遺跡
所在地 長岡京市下海印寺西条
調査期間

2010/9/2~2011/2/3

調査面積 1,030㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 古墳:竪穴式住居跡
平安:掘立柱建物跡・柵列・土坑・柱穴
主な遺物 古墳:土師器
平安:土師器・須恵器・瓦器・貨幣
   
 
 
調査地は、長岡京跡右京七条四坊十一・十二町にあたり、小泉川左岸の段丘上に広がる縄文時代から中世の集落跡である下海印寺遺跡の南端に位置しています。
 
昨年度と同様、掘立柱建物跡や柵列が見つかりました。
 
約30mにわたり東西方向の堀SD50を確認しました。規模は、幅5.0m、深さ1.6mを測ります。堀内からは、瓦器や土師器片が出土しました。
 
昨年度の調査成果を含めると、一辺50mの方形に巡る堀の内部に、掘立柱建物跡や柵列が規格的に配置されていることがわかりました。これらの遺構は、堀と柵列に囲まれた11世紀末から12世紀初頭の在地の有力者の屋敷地の一部と考えられます。
 
下層では古墳時代の竪穴式住居跡も検出しました。