平成22年度 発掘調査情報
   
遺跡名 長岡京跡右京第995次・開田遺跡・開田古墳群
所在地 長岡京市開田2丁目
調査期間

2010/4/26~6/2

調査面積 146㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 (古墳)周溝
(長岡京)土坑
(近世)土坑・溝
主な遺物 古墳:土師器・須恵器
長岡京:土師器・須恵器
近世:陶器・土製人形・瓦・寛永通宝・雁首
   
 
 
調査地は、長岡京新条坊では右京六条一坊十五町の北西部に該当します。また、縄文時代から中世の集落跡として知られる開田遺跡の北東端部にあたり、古墳時代後期の開田古墳群の南端部に位置します。
 
1トレンチでは、一辺約12mの方墳を検出しました。墳丘や埋葬施設は残っていませんでしたが、溝内から須恵器の杯身・杯蓋、土師器の小型甕が出土しました。これらの遺物から古墳時代中期のものと判断されます。
 
調査地の周辺では開田古墳群の存在が知られており、長岡京市教育委員会により開田古墳群東羅支群第11号墳と命名されました。しかし、開田古墳群は後期を中心に築造されたもので、今回見つけた古墳は時期的にややさかのぼるものです。周辺に同時期の古墳が存在する可能性があります。