平成21年度 発掘調査情報
   
遺跡名 下馬・片山遺跡
所在地 相楽郡精華町下狛下馬・片山
調査期間

2009/7/21~2010/2/23

調査面積 2500㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 縄文:自然河川
奈良:掘立柱建物・土坑・溝・ピット・自然河川
平安:掘立柱建物・柵列・土坑・溝・井戸・ピット
室町:溝・ピット・井戸・土坑・炉跡・瓦溜まり
主な遺物 縄文:縄文土器
奈良:土師器・須恵器
平安:土師器・瓦器・陶磁器
室町:土師器・瓦器・瓦質土器・陶磁器・瓦
   
 
 
下馬遺跡・片山遺跡は木津川左岸の山裾に位置する遺跡で、昨年度の確認調査を受けて、面的な調査を実施しました。縄文時代の自然河川、奈良時代の掘立柱建物や土坑・溝、平安時代後期の掘立柱建物・柵列・井戸、室町時代の井戸・土坑・炉跡・瓦溜まりなどが見つかりました。
 
下馬遺跡では、平安時代後期のまとまった遺構が見つかりました。掘立柱建物跡のほか、柵列などが見つかりました。
 
井戸跡は一辺約3m、深さ2.3mの掘形の中に、一辺約1mの方形の井戸枠がありました。井戸枠は土圧によって崩れており、使用している際に崩壊したために放棄されたものと推測されます。
 
片山遺跡では、ほぼ正方位を向く掘立柱建物を2棟検出しました。建物跡は調査地外に延びていきますので、建物群の端を調査したものと考えられます。