平成21年度 発掘調査情報
   
遺跡名 女谷・荒坂横穴群第11次
所在地 八幡市大字美濃山荒坂
調査期間

2009/7/9~2010/2/25

調査面積 2000㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 古墳:横穴・土坑
主な遺物 古墳:土師器・須恵器・鉄鏃・耳環
平安:瑞雲双鸞八花鏡・須恵器・土師器
   
 
 
南山城地域には、古墳時代後期~飛鳥時代にかけて、横穴が多数作られています。横穴とは、丘陵の斜面を横方向に穴を掘り、中に遺骸を安置する墓で、横穴式石室とよく似ています。
 
古墳時代後期から飛鳥時代の横穴8基の存在を確認し、調査を実施しました。長い年月の間に天井部分が落ちて、内部は土砂で充満していました。
 
砂を掘り下げていくと、床面では、須恵器・土師器のほか、耳環・鉄鏃・刀子などの副葬品が出土しました。
 
床面にいたるまでの間で、古墳時代の埋葬面よりかなり高いところから、土師器や須恵器とともにが出土しました。これらの遺物の年代観より、平安時代に横穴が再利用されたことがわかりました。
 
鏡は瑞雲双鸞八花鏡と呼ばれるもので、左右に二匹の鸞と呼ばれる鳥が対面しており、周囲に雲が配置されてています。