平成21年度 発掘調査情報
   
遺跡名 長岡京跡右京第971次・松田遺跡
所在地 乙訓郡大山崎町字円明寺小字一丁田
調査期間

2009/4/21~6/10

調査面積 150㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 古墳:竪坑式住居跡・土坑
主な遺物 古墳:土師器・須恵器
   
 
 
調査地は、小泉川のすぐ横にあり、氾濫した土砂の堆積と盛り土のため、地表下約5mのところで、古墳時代の遺構を検出しました。この調査地は、長岡京跡右京第974次・松田遺跡の調査地と接しています。
 
古墳時代後期の竪穴式住居跡1基のほか、土坑2か所、溝2条を検出した。竪穴式住居跡には多数の炭化材が含まれ、焼失住居と思われます。炭や焼土の間からは完形に近い土器が出土しましたが、火を受けた痕跡がありません。鎮火後に置かれた可能性があります。
 
南に隣接する下植野南遺跡でも古墳時代の竪穴式住居跡が多数調査されています。古墳時代には、両遺跡が一続きの集落として、多くの人々が住んでいたことがわかってきました。