平成21年度 発掘調査情報
   
遺跡名 平安京跡
所在地 京都市中京区壬生坊城町48番地16
調査期間

2009/11/30~12/18

調査面積 150㎡
調査原因 庁舎建設
主な遺構 平安:柱穴
中世:溝・井戸・土坑
主な遺物 平安:緑釉陶器・布目瓦
中世:土師器・瓦器・陶磁器片
   
 
 
調査地は、平安京の条坊復原によると左京四条一坊六・十一町、壬生大路に位置する場所にあります。ここは、かつて京都市電の壬生車庫、京都市交通局の建物があった場所にあたります。そのため、遺構・遺物が削平されることなく存在するかどうかを確認するために部分的な調査を実施しました。
 
1トレンチは左京四条一坊六町域に設けました。遺構面は、壬生車庫や建物跡などにより、部分的に撹乱を受けていました。検出できた遺構には、中世段階と考えられる東西・南北方向の溝や耕作に伴う溝、井戸・土坑があります。また、平安時代の布目瓦が出土した浅い柱穴1か所がありました。
 
2トレンチは壬生大路の路面およびその東側溝位置に設定しました。遺構面はやはり京都市交通局建物により広範囲に撹乱を受けていました。壬生大路東側溝・路面や、柱穴や井戸は確認できませんでした。