平成20年度 発掘調査情報
   
遺跡名 長岡京跡右京第952次調査・井ノ内遺跡
所在地 長岡京市井ノ内横ヶ畑ほか
調査期間

2008/09/24~ 2009/01/29

調査面積 680㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 弥生:大溝
古墳:竪穴式住居跡
古代:掘立柱建物・西三坊大路西側溝
主な遺物 弥生:弥生土器
古墳:須恵器・土師器
古代:須恵器・土師器
   
 
 
長岡京の条坊復原案では、右京三条四坊二町、西三坊大路が想定されるところで、井ノ内遺跡や今里遺跡が分布します。1トレンチでは、長岡京期の、西三坊大路西側溝とその西側の宅地内溝を検出しました(南から;中央左側の溝が西三坊大路西側溝)。
 
2トレンチでは、奈良時代の掘立柱建物跡7棟以上を検出しました。これらの建物跡は隣接したり、重複したりしており、奈良時代を通じて頻繁に建て替えられたと推測されます。
 
また、古墳時代後期(6世紀代)の竪穴式住居跡4基以上を検出しました。竪穴式住居跡は一辺4~5mの方形を呈し、床面からは煮炊き用の土師質の甑や甕、また、須恵器高杯・杯蓋等の食器類が出土しました。
 
3・4トレンチでは、弥生時代後期の大溝を検出しました。幅3m、深さ1mを測り、断面は逆台形を呈し、溝内から多量の弥生土器が出土しました。集落の周りに掘られた環濠と思われます。