平成20年度 発掘調査情報
   
遺跡名 新庄遺跡
所在地 南丹市八木町室橋
調査期間

2008/05/9~09/12

調査面積 2,270㎡
調査原因 農業基盤整備
主な遺構 古墳:竪穴式住居跡
古代:掘立柱建物跡・大溝
中世:掘立柱建物跡
主な遺物 古墳:土師器、古代:須恵器・土師器、中世:青磁・土師器
   
 
 
新庄遺跡は亀岡盆地の最北端に位置する遺跡で、周辺には池上・野上・室橋・諸畑遺跡などがあり、南丹市域の中で、特に遺跡の集中するところにあります。
 
調査により、古墳時代中期の竪穴式住居跡、奈良時代の遺構としては、半地下式構造の掘立柱建物跡、竪穴式住居跡があります(写真は古墳時代中期の竪穴式住居跡)。
 
半地下式構造の掘立柱建物跡は土間を持つ掘立柱建物で、一般の住居ではなく、工房の可能性が指摘されています。
 
鎌倉時代の遺構としては、掘立柱建物跡、集石遺構を検出しました。掘立柱建物の中には、柱の並びが大社造りと類似する平面形のものがあり、その性格の解明が注目されます。