平成20年度 発掘調査情報
 
遺跡名 俵野廃寺
所在地 京丹後市網野町俵野
調査期間

2008/04/30~06/06

調査面積 100㎡
調査原因 河川改修
主な遺構 古代:護岸杭列・溝
主な遺物 古代:須恵器・土師器・瓦・木器
   
 
 
俵野廃寺は丹後地域で唯一確認されている飛鳥・白鳳寺院です。調査により、南北方向に伸びる杭列を検出しました。
 
杭列は2列に並び、部分的に横板がはめられていました。本来はすべてに横板がはめられて、護岸施設として設置されたものと考えられます。この施設の東側には溝が掘られていました。
 
また、護岸施設の西側では、遺構に伴わないものの、瓦や土器が出土しました。
 
今回の調査で検出した護岸施設・溝の東側には俵野川旧流路があるため、今回の調査地近辺が俵野廃寺の東限にあたるものと推定されます。西側には狭い平地しかありませんので、俵野廃寺は整然とした伽藍を持たない寺院であったのかも知れません。