金箔瓦
出土遺物ギャラリー
 
No.040
 
 
名 称
鏡形石製模造品(かがみがたせきせいもぞうひん) 暫定登録文化財
時 代
古墳時代中期~後期
出土遺跡
森垣外遺跡(第3次調査)
所在地
相楽郡精華町
コメント

 滑石製の鏡形石製模造品は、直径5.4㎝、紐を通す鈕を含む厚みは1.4㎝です。外区と鈕を丁寧に削り出しており、全体的に精巧に仕上げられています。京都府内では木津川市吐師七ツ塚1号墳と京都市鏡山遺跡から出土しており、全国で約30例の出土が確認されています。
 森垣外遺跡では、紀ノ川流域からもたらされた滑石原石のほか臼玉、剣形、勾玉形などの石製模造品や剥片が出土していることから、集落内で生産されたと考えられます。また、森垣外遺跡から600m北方に位置する北稲・柿添遺跡の石製模造品は、その材質や色調から森垣外製と考えられます。森垣外遺跡は、周辺集落に石製模造品を供給する生産拠点としての役割を果たしていたと考えられます。

備 考
京都府遺跡調査概報 第91冊 2000年刊行