金箔瓦
遺跡ギャラリー

No.017 瓦谷古墳

 

台地上には、前方後円墳、方墳、円墳、木棺墓、埴輪棺、土器棺墓、土壙墓などがあります
瓦谷1号墳は全長51mの前方後円墳で、墳丘裾や墳頂部平坦面に埴輪が立てられていました
後円部の、粘土槨と木棺直葬の主体部は、後世の芋穴により攪乱を受けていましたが、冑や短甲、刀、剣、槍などの多数の武具が副葬品として残されていました。
革製の漆塗靱(矢を入れる箱)は、長さ約90cm、幅約28cmで、漆の膜だけが残っていました
4号墳は一辺10.5mの方墳で、周溝内からは埴輪片が出土しています
埴輪棺は前方後円墳や方墳、円墳の間に埋められており、分布の偏りと頭位の向きより、4グループにわけることができます
 
名 称

瓦谷古墳(かわらだにこふん)

時 代
古墳時代前期
調査年
1986~1990・1992・1993
所在地
京都府木津川市木津
コメント
 瓦谷古墳群は、台地上に前方後円墳1、方墳8、円墳1、木棺墓1、埴輪棺26、土器棺墓2、土壙墓8以上があります。瓦谷1号墳は全長51mの前方後円墳で、後円部には、粘土槨を有するものと木棺直葬の主体部が平行して見つかりました。木棺直葬の主体部の南側には、革製の漆塗靱(矢を入れる箱)が良好に残っていました。
備 考
『京都府遺跡調査報告書』第23冊 1997